NEP工業会では会員各社の開発製品を相互に提供しあい、全国ネットワークを通じて、建設工事のコスト縮減と、環境に配慮した製品の普及に努めています。
SPブロックⅢ-1,Ⅲ-2,Ⅲ-3型

↑ 写真クリックで拡大します
製品の概要
-SpeedPrefab工法による大型ブロック積擁壁-
スピード(Speed)土留プレハブ(Prefab)工法は、ブロック積(石積)擁壁あるいはもたれ式擁壁工に代る大型ブロック積によるプレキャストコンクリート擁壁です。
製品の特長
1.スピード土留プレハブ工法は、H11年度道路土工指針に準拠した大型ブロックであり、胴込(裏込)工を施し所定の高さまで築造します。
2.各ブロックが扶壁式擁壁となっています。底版上に埋め戻しされた砕石又はコンクリートは安定のためのカウンターウェイトとして作用します。
3.積みブロックの様な経験工学的に胴込材の決定が出来ない要素(現場条件)がある場合は、一般擁壁の様に土圧を与えて、胴込(裏込)を選定しながら安定条件を確保する事が可能です。
4.歩掛については、石積のように石工を必要とせず据付けは特殊作業員(ブロック工)と普通作業員で充分です。又、現場打ちのコンクリート擁壁と比較しても型枠工や大工など必要としない、きわめて省力的で現在の建設業界に即した工法と言えます。
5.扶壁両側面の1つの孔により、隣接する壁体をボルトにて連結するので、壁体の部分的なはらみ出しを防止すると共に施工上にも役立ちます。
6.水抜き孔は約1m2当り1個を設けており、ブロック1段毎に排水が可能です。又、吸出し防止材は一般に市販されている不織布(例:ステラシート等)が適当です。
寸法図表・製品重量(単位:㎜)
設計と施工
1 根入れは、用途(道路、河川等)によって従来の擁壁と同じ考え方で設計してもらえば良いのですが、短区間で縦断勾配に変化がある場合は、各種基準に従い最小根入れを確保して一定勾配にするか、高さ調整の異形タイプを使いながら階段状にする等の方法があります。
2 練積みの場合の伸縮継手目地(間隔)も、従来の同形態の擁壁と同じ考え方で設計して下さい。
〈基準例:国土交通省10m、NEXCO20m〉
3 基礎及び天端コンクリートの寸法、形状は現場の諸条件に合わせて決定して下さい。
積み上げ方法参考断面図 (単位:mm)
施工断面は背面の地山または盛土の土質・地形条件から安定計算により下図のように決定します。尚、基礎形状は支持地盤の条件によっては安定計算を行い、変更することもあります。
参考歩掛り
施工手順
施工事例写真
CADデータ
SPⅢ型 <施工図> |